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ニンニクの話

ショウガは「しょうが」とも「生姜」とも書ける。
ワサビも同様に「わさび」とも「山葵」とも書く。

ニンニクは「にんにく」とも書くが、漢字では「大蒜」という。この大蒜というのは、蒜という種の大きな括りのうち、特にニンニクを指して呼ぶときに使われたそうだ。

今の平均的な日本人の感覚からして、生姜や山葵は用いるが大蒜は書かない。片仮名か平仮名を使う。そういう曖昧さに、僕のような神経質(というか偏執)な人間は苛立ちを覚える。

そもそも何故に漢字を使うのか。僕の理由は単純で「漢字=主旨」「平仮名=ツナギ」と考えている。そうすることで無用の読点を省くことができるか らだ。結果、文章全体では同語が漢字にも平仮名にも統一されないのだけれど、そこを固めることには興味がない。直感的に眺めたときの、全体のバランスこそ が大切であって、末梢にのみ気を取られた、瑣末なルールには関心がないのだ。

以上のことから、固有名詞に平仮名を使うのは避けたい。選択肢は「漢字」か「カタカナ」か……ここで考えるのが文字の密度だ。カタカナは文字の密度が、漢字の平均に比べて低いため、文章全体を眺めたときのコントラストは心許ない。

しかし大蒜のように、あまりにも一般的でない、伝わりにくい漢字を使うことの方が、意義は薄いだろう。僕が旧字体(正字)に興味を失ったのもそこ だ。「文字の本義に拘る」などというのは順番が逆ではなかろうか。今を生きる、多くの人々に伝えるための言葉なら、たとえ外来語でも、時には慣習的誤用でさ えも、適切に組み込んで然るべきだ。現実を軽視する方向での、保守的な日本文化に、俺は全く関心がない。

ここまで来た。大蒜はニンニクと書くことになった。今考えているのは、一般常識としての漢字、例えば山葵や生姜を、ワサビ、ショウガのようにカタカナに統一して書くかどうか、という問題だ――

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